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成績下位層の生徒をボトムアップし 学校全体として安定した学力を目指して

球陽高等学校(沖縄県)
2019.12.16 学習
スタディサプリご担当:左から諸見里先生・多和田先生・山内先生
課 題

成績下位層の生徒が一定数存在し、学校全体の学力アップにうまくつながらず、本来行うべきであった、成績上位層への学力補強が行えていない。

できる限り教員に負担をかけず、生徒の自学自習の習慣を促進するために、ICTを活用したツールを検討したい。

活用
ポイント

英語科では、これまで紙ベースで行っていた週末課題を『スタディサプリ』の「講義動画+確認テスト」にシフト。目的意識を持って取り組みやすい「文法」をメインに、過去の学び直しを中心とした配信を行う。

自宅にインターネット環境がない生徒には、テキストをコピーし、紙ベースで週末課題に取り組ませている。

活用効果

『スタディサプリ』導入後に行った2回の模試で、英語の成績下位層の生徒が約40人減った。

生徒が講義動画の視聴に「楽しみ」を覚えるようになってきた。その流れから、自ら自分に合った動画を探したり、『よのなか科』をチェックする生徒も増え始めた。

生徒を自走させ継続的に学習させる 身近で手軽なスタディサプリに注目

本校の課題は「いかに成績下位層の学力を上げるか」ということでした。本来であれば、成績上位層を中心に学力の補強を行い、学校全体としての学力も併せて上げる、というパターンが理想です。しかし、実際には下位層の生徒が一定数存在し、学校全体の学力アップに上手くつながらないという現実があり、まずはその点から改善しなければいけないと思いました。同時に、忙しい教員の負担軽減を行い、生徒の自学自習の習慣を促進したいという思いもあり、スマートフォンやパソコンなどで、時と場所を選ばずに学べるICTの学習補助ツールに関心を持ち始めました。

数ある学習補助ツールの中から、スタディサプリを選んだ決め手は『到達度テスト』の振り返りの部分です。個々の生徒のつまずきが明確になる絶対評価の視点を入れることができ、かつ下位層に向けた課題である基礎学力の固定などにも役立ちそうだと強く感じました。また、それでいながら上位層にとっても、高校1、2年生が3年生向けの講義動画を見たり、受験生である3年生が、受験対策の先取りができるというのも魅力でした。

さらに、ポートフォリオが利用できることも大きなメリット。これは今後の教育改革の流れを鑑みたら、外すことはできません。充実したサービスが魅力のスタディサプリを導入することに対して、多くの教員は前向きでしたが、従来取り組んでいた他社の模試サービスの魅力も捨てきれず、最後までかなり悩んでいました。そんな状況のなか、管理職とも話し合いを重ね、今後の変わりゆく教育環境に向けて、従来と違うアプローチを仕掛けるべきだという信念のもと、最終的には、本校の目的に最もフィットしたスタディサプリを選定。中高一貫校として中学1学年から高校3学年までの全校で導入し、今年度の4月から活用を開始しました。

模試の結果や生徒の行動に見られる明るい兆し 短期間で現れ始めたスタディサプリ効果

スタディサプリの主な活用目的は、下位層の学力を引き上げること。特に過去の学び直しは重要です。高校3学年の英語科では、週末課題として、これまで紙ベースで運用していたものを『スタディサプリ』の「講義動画+確認テスト」の宿題配信に変更しました。毎週、金曜日に1講座ずつ宿題配信し、月曜日までに講義動画を見て確認テストを提出してもらっています。3学年ですので受験を見据えて、トップレベルかハイレベルでどちらか自分に合ったものを選定。取り組み必須の宿題という扱いのもと、現状で毎週平均8割ほどの生徒が提出してくれています。

宿題の内容は、現在進行中の授業と紐づけることなく、高校1~2学年で勉強した文法の範囲の学び直しがメインです。文法を扱う理由は、英語の基礎でありながら下位層を中心に苦手な生徒が多かったから。また、「仮定法」「動名詞」など、項目ごとに覚えるべき内容が明確なので、生徒に目的意識を持って取り組んでもらえます。このような点から、応用的な英文解釈よりも効果的な学習も見込めると思いました。

宿題の内容や量に関しては、学期初めに学年の教科主体で話し合って決定。現在は試験的に、生徒をグループで区切り、レベル別に内容を変えて配信することなども実施中です。配信は教科の中の一教員が行い、生徒の取り組み状況は各担当教員が確認。自宅にインターネット環境がない生徒に対しては、テキストのコピーを渡し、週末に取り組んでもらい、宿題をやっていない生徒に対しては、授業中または授業後に声をかけるようにしています。

スタディサプリを導入してまだ半年ほどですが、嬉しいことに、すでにさまざまな効果が出始めています。3学年の英語でいえば、4月と6月に行われた2回の全国模試だけでも、偏差値50以下の生徒が40人近く減るなど、下位層が一気に激減する結果となりました。要因はいろいろあるとは思いますが、同時期に3学年の生徒たちが『スタディサプリ』の講義動画を、合計5000時間近くも視聴し、日々英語学習に取り組んでいたことは、この結果に大きく貢献していると言っても間違いないでしょう。当初の目的である「下位層の底上げ」の大きな一歩です。

『スタディサプリ』での学習を通して、生徒たちにも変化が現れ始めました。最近は、配信された宿題をこなすだけではなく、自分に合った講義動画を、自ら探して取り組む生徒が増えてきました。生徒はどうやら、講義動画のテンポの良さやおもしろさから、週末の宿題を「宿題」ではなく「楽しいもの」と感じ始めているようです。また、教科学習以外でも、『よのなか科』など、発展的なコンテンツを視聴している生徒も見かけます。先日は、生徒の中から学校でスタディサプリを視聴したいとの声が上がり、校内のWi-Fi環境を整えることになりました。導入して半年ほどですが、生徒とスタディサプリの関係は、日々深いものになりつつあります。

効果的な活用ノウハウを学年や教科を超えてシェア 中高一貫校としての実力アップにも期待

本校は中高一貫校ですが、現在は高校だけでなく、中学校でもスタディサプリの活用が軌道に乗りつつあるようです。先日、高校3学年の効果を知った中学校や数学科の教員から、活用法を教えてほしいと声をかけられました。このように培ったノウハウをお互いに伝授し合いながら、もっと活用を促進していきたいですね。現在の中学生が高校に進級したら、スタディサプリで培った確実な基礎力をもとに、高校の学習にもスムーズに取り組め、中高一貫校としての強みがもっと出てくるのではと期待しています。現在は、引き続き下位層のボトムアップをしながら、上位層の生徒がより一層自走できるサポートを行っていく予定です。上位層の生徒が自分たちに必要な学びを取捨選択し、自ら学習を進めることができたら、下位層と上位層の両輪がうまく回り、結果、近い将来に学校としての全体的な底上げが実現できるはず。それに紐づいて、教員の負担がもっと軽減されたら、その分の時間を面接などに充てていきたいですね。

先生にとって「教員=教える+○○(新しい役割)」の○○にあてはまるこれからの教員のありかたとは―

【多和田先生】「教員=教える+見守る」

必要なことは教える、でも生徒が自ら考えるべきことは、あえて教えずに自走させたい。教員として環境は整えるけれど、あとは生徒を信じて見守る、という態度が大事だと思います。子育てに少し通じるものがありますね。見守ることの方が大変なときもありますが、このスタンスが結果的に生徒を自律した学習者に育てるのだと思っています。

【山内先生】「教員=教える+一緒に学ぶ」

生徒に何か学習テーマを与えたとき、自分も一緒に考え学ぶ教師でありたい。生徒を「教える相手」として見るのではなく「仲間」として対峙し、将来自分の同僚になるような人材を育成する気持ちで接したいと思っています。教員と生徒という垣根を超えて、教えながら「将来の同僚」と一緒に学び、お互いの人生を豊かにしていきたい。将来的に、自分に何かを教えてくれるような生徒を、自分の学びの場で育てられたら嬉しいですね。

【諸見里先生】「教員=教える+知的好奇心を刺激する」

「深く学ぶ楽しさに気付く『きっかけ』」を与えたいですね。高校では、少なくとも本校ではどうしても受験対策で手一杯になりがちですが、できるだけ自主的に深く学ぶ授業を提供し、「自ら学んだ知識に基づく思考力・問題解決力は自分の人生を切り開いていくために役立つ」と生徒に実感させたいです。学びで世界とつながり、広がっていく楽しさを、体験させたいです。

球陽高等学校(沖縄県)

  • 学 科:学科:国際英語科・理数科
  • 生徒数:生徒数:1学年279名 2学年280名 3学年283名

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